
秋到来金木犀
〜離れ離れにされた男女の悲恋?〜
はい今回は芳しい香りを放つ「キンモクセイ」です。香りの好き嫌いはありますが、秋の到来を知らせる有名な樹木。
美しい香りに秘められた秘密とは??ジックリ眺めると見えてくる悲恋の物語。あとのお楽しみは金桂酒で。
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モクセイ科の常緑高木。花は9月から10月にかけて芳香のある橙色の花を木を覆うほどにつけます。時期には風に乗ってどこからともなく香って来るものです。 モクセイ科といえば他の仲間には有名なところでは「ヒイラギ」があります。クリスマスに良く見る赤い実をつけたクリスマスホーリーは別もの。そっちはモチノキ科の「セイヨウヒイラギ」。モクセイ科の「ヒイラギ」は晩秋〜冬に香りのいい白い花をつけ、翌年の5月ごろ黒い実をつけます。 ではキンモクセイの実はいつ成るのか?あんなに花は目立つのに実は記憶にないぞ?早速そのあたりから調査です。 |
| まずはジックリと花の観察。 花弁が4枚、萼へんは見当たりません。 花の中央にはおしべらしきものが2本。 あれ?雌しべは見当たりません。 それもそのはず、この木は「雄木」でした。 ヒイラギをはじめモクセイ科はほとんど雌雄異株。 雄だけでは実はつきません。ヒイラギの実を見ることが少ないのも雄木だったり、近くに雄がなくて受精できていない雌だからかもしれませんね。 |
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| 雌を探して町内一周。 おかしいです、キンモクセイの雌がいません!結構庭木として植えているお宅は多いのに全てが雄。調査は早くも行き詰まりを迎えました。⇒ |
わからないものは調べよう。と早速図鑑をピラピラピラ。 ありました。「日本には雄木しかないといわれています」なにー! なるほど、いくら町内を探してもないわけです。キンモクセイの実を見るにははるばる原産国の中国に行かねば成らないんですね。 遠い異国の彼女を思い、キンモクセイは今年も実らぬ果実のため花を咲かせているのです。(;>ω<)/ |
*なぜ?雄しかいないのか??
| 中国から導入の際なぜ雄しか持ってこなかったのか? 当然の疑問ですね。理由は ○挿し木が容易で、種をつける必要がない。 ○雌に比べて雄は花付きがよい。 などがあるようです。確かにヒイラギと同じ実だとすると観賞価値はないですね。 どうしてもキンモクセイの実が見たい場合は、近縁種の「ウスギモクセイ」だけは雌が存在すると言うことです。新宿御苑にはあるそうなので機会があれば見に行ってみたいものです。 参考 http://www2u.biglobe.ne.jp/~gln/66/6612/66122401.htm |
![]() 白花の「ギンモクセイ」やはり雄しかなく、結実しません。 香りは弱い。 |
*キンモクセイ雌木プロジェクト
| ここで雅が提案するのは、 「国産のキンモクセイの雌を作ろう」 という、壮大な挑戦です。 まず、キンモクセイと近縁のヒイラギの雌を交配。(雑種の『ヒイラギモクセイ』があることから可能と考えられる)ウスギモクセイを使うと葉での交配の具合が判断しにくいのであえてヒイラギを使う。 キンモクセイ50%の中から雌を探し、再びキンモクセイ100%の雄と交配。次代はキンモクセイ70%になる。 これを繰り返すとキンモクセイ(に限りなく近い)雌。しかも国産が出来上がるのです! 実生から結実までざっと10年とすると、完成までうまくいって50〜60年もあれば完成するでしょう。 誰かチャレンジしてみてください! え?だったら中国から雌を輸入しろ?その通りですねf(^_^) |
![]() 雑種のヒイラギモクセイ(モクセイ50%実在)は花は白。ヒイラギの花の色が強いのか、ギンモクセイとの雑種なのかは不明。 これも雄木だけしかいないようで、おそらく雑種も非常にできにくいのかもしれませんね。 |
*香りを楽しむお酒、桂花酒
| キンモクセイの花は中国では『桂花』と呼ばれ。お茶やお酒につけてその香りを楽しみます。 桂花酒はキンモクセイの花を乾燥したものを使い。白ワインなどに漬け込みます。 胃炎、低血圧、不眠症に有効と言われ、楊貴妃が好んだとも・・・中華料理のお店などで飲めます。 ほかにも、黒茶や紅茶と合わせて飲み、豊かな芳香があり甘い味わいを楽しむのもよいのでは? 残念ながら自分はお酒が苦手なので、今回味の感想は無し。各自楽しんでみてくださーい。 |
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*今回の更新は10月17日。あさって日曜日には雅が小学生の頃から欠かさずチェックしている科学番組「所さんの目がテン」(日本放送系)でキンモクセイの特集だそうです。 一体どんな内容なのか?同じモノでの特集ということで、勝手にライバル視してみます。放送内容によっては追加・修正が加わるかも知れません。さぁ、勝負だ! |
| 追伸 10/19 放送の結果は・・・完敗・・・(当たり前) イメージ悪いかな〜と思って使わなかった「トイレの消臭剤」問題を科学的に調査をされていました。 キンモクセイの実も、写真だけとはいえキチンと紹介されてました。TVではさすがに雄木プロジェクトについては触れていませんでした(当然) 次回テーマがダブるときこそはリベンジします! |